人生の短さについて
セネカのはなし
『読まずに死ねない哲学名著50冊』
- 平原 卓 著
哲学に興味なかった、いや、嫌っていた
わたしは最近哲学に興味が湧き
この本に夢中だ
考えて答えを導くことより
感覚を愛していたから哲学の世界とは
死ぬまで縁がないであろうと思っていたけど
とっても素敵な世界だった
ここからはわたしの人生においてのメモ
として残しておく
title:07 『人生の短さについて』
時代 中世
哲学の世界での「時間」について
様々な説や考え方がある
・均等で計測できる量であること
・純粋な質であること
・1時間、1分、1秒というように
時間を細かくしていけば「いま」は消滅して
しまうような考え方がある
これについて、「平準化された時間」と
「欲望に応じて現れる時間」という2つの
区別があって
そんな話は難しいので、簡単に言えば
置かれている状況や時と場合によって
時間の進むスピード感覚って違うけど
誰にとっても1年は1年で、1秒は1秒で
しかないって話なんだけど
では、その誰にとっても平等な時間の中で
どのように「生きられているか」かに
注目して初めて本題に突入する
セネカという人は
「人生そのものが短いと考えるのは間違っている。人生は、私たちの使い方次第で、短くなったり長くなったり(体感的に)なったりする。それゆえ人生を浪費せず有効に使うのが大事だ。われわれは短い人生を受けているのではなく、われわれがそれを短くしているのである」と考えた。
じゃあどうすればいいんだと、
どうやって時間を有効に活用して、人生の長さを実感することができるんだろうかってなるわけなんだけども。
セネカは、仕事に忙殺されることを避けて
時間を自分自身にのために使うことが必要と
説いた。
多忙な人ほど人生は短く感じる、何故ならそれは主体的に生きたのではなく、ただ生存していたに過ぎないからだと、それはつまりそういう人たちは生きているのではなく、ただやり過ごしているだけという個人的な解釈。
どこに時間を費やすべきか、それは
本当に取り組むべき問題に対して時間を
費やすこと。
刹那的な生き方が充実しているとは言い難く、他者との関係性のうちで、自分がなすべき時柄をつかみ、それを着実にこなしていければ、人生を短く感じることはなくなって充実した人生を送ることができるとセネカは主張した。
わたしはこれを読んで、とても感動して
時間の使い方、生き方を見つめ直す
キッカケにもなって勉強になった。
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